「エロ詩吟」という前代未聞のジャンルを開拓し、「あると思います!」の決め台詞で平成のお茶の間を爆笑の渦に巻き込んだお笑いコンビ・天津の木村卓寛(天津木村)。一時はテレビで見ない日がないほどのブームを巻き起こしたものの、ブームの終息とともにメディアから姿を消し、どん底の生活苦を味わいました。
しかし現在、彼は東北・岩手の地で情報番組の顔として圧倒的な人気を誇るローカルスターへと見事な大復活を遂げています。テレビから消えた空白期間、大物タレント・ヒロミの運転手として過ごした下積み、そして家族を連れて決断した岩手移住の真相まで、その波乱万丈な歩みと2026年現在の活躍ぶりを徹底取材しました。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:「あると思います」のフレーズで知られる芸人は天津木村(木村卓寛)で、伝統芸能の詩吟と下ネタを融合させた「エロ詩吟」で一世を風靡した。
- 要点2:ブレイク終了後の仕事激減期にヒロミの専属運転手を務め、その誠実な人柄と仕事への向き合い方を学んだことが再起の大きな転機となった。
- 要点3:岩手県への単身移住を経て家族も呼び寄せ、現在は岩手朝日テレビの帯番組MCなど多数のレギュラーを抱える人気タレントとして活躍中。
「あると思います!」で大ブレイクした芸人の名前は?天津木村の原点と元ネタ
ネット検索で「あると思います 芸人」と探す人が後を絶たないあの特徴的なフレーズの主は、吉本興業所属のお笑いコンビ「天津」のボケ担当・天津木村(本名:木村卓寛)です。1999年に相方の天津向(現・向清太朗)とコンビを結成し、関西の劇場を中心に活動していました。
彼を一躍スターダムに押し上げた「あると思います」の元ネタは、父親が詩吟の師範代であったことから自身も幼少期から嗜んでいた伝統芸能の詩吟です。着物姿で扇子を手に持ち、厳かな節回しで朗々と吟じた最後に、日常に潜む下心や男性の本音を交えた下ネタをドロップする「エロ詩吟」スタイルは、当時のバラエティ界に強烈なインパクトを与えました。
格調高い伝統芸能のトーンと、赤面するような生々しい内容とのギャップ、そして最後に真顔で放たれる「……あると思います!」のキメ台詞は、瞬く間に若者を中心に流行語となりました。
『エンタの神様』のエロ詩吟で一世風靡から「仕事ゼロ」へ転落した経緯
2008年頃から日本テレビ系の大人気ネタ番組『エンタの神様』への出演をきっかけに、詩吟芸人としての人気は爆発。着物姿の天津木村は連日バラエティ番組に引っ張りだことなり、エロ詩吟をまとめた著書やCDをリリースするなど、社会現象レベルのブームを巻き起こしました。
最高月収が数百万円に達した時期もありましたが、強烈な一発ギャグであるがゆえに消費されるスピードも極めて早く、ブームはわずか数年で沈静化。さらに過激な下ネタという芸風が時代の変化とともに地上波テレビで扱いづらくなったことも重なり、出演オファーは激減していきました。
劇場出番も減り、全盛期と打って変わって月収が数万円程度にまで落ち込むなど、生活は一気に困窮。結婚して幼い子どもを抱えていた木村は、芸人を辞めて運送業や警備員への転職を本気で考えるほどの精神的・経済的どん底を経験することになります。
どん底を救ったヒロミとの出会い|専属運転手時代に学んだプロの流儀
そんな八方塞がりの彼に手を差し伸べたのが、数々の再ブレイク芸人を見守ってきた大御所タレントのヒロミでした。木村の真面目で実直な性格を知っていたヒロミは、生活を支えるための支援として自身の専属運転手として彼を雇い入れます。
単なる送迎係にとどまらず、ヒロミは車内での会話を通じて芸能界で生き残るための心構えや人との接し方、周囲への気配りの大切さを徹底的に伝えました。決して見捨てず、時には厳しく、時には温かく接するヒロミのもとで、木村は腐ることなく人間性を磨き直していったのです。
運転手時代の誠実な働きぶりは業界内でも評判となり、テレビ東京系『水バラ』のバス旅企画などで見せる「礼儀正しく何事にも一生懸命な素顔」が再びディレクター陣の目に留まるきっかけを作りました。
岩手移住で人生が一変!帯番組MCなどレギュラー多数で愛される現在の姿
大きな転機が訪れたのは2021年のことでした。岩手朝日テレビ(IAT)の情報番組『Go!Go!いわて』のMC起用を打診された木村は、中途半端な通いではなく「岩手への単身移住」を決断します。この覚悟を後押ししたのも、「行くなら骨を埋める覚悟で行ってこい」というヒロミの言葉でした。
現地に拠点を構えた木村は、県内33市町村すべてを自らの足で巡り、地元住民と積極的に交流。東京から来た一発屋芸人という色眼鏡を吹き飛ばすほどの誠実さと泥臭いロケ姿勢が、岩手の人々の心を掴みました。
現在では岩手朝日テレビの帯番組やラジオ番組で複数のレギュラー番組を抱え、岩手県内での認知度は驚異的な数値を記録。東北エリアを代表する押しも押されもせぬ人気MC・情報番組の顔として確固たる地位を築いています。
気になる現在の年収は?家族(嫁・子供)との絆と岩手でのリアルな暮らし
地方移住を成功させた天津木村の現在の暮らしぶりと経済状況も、多くの関心を集めています。当初は単身赴任でのスタートでしたが、岩手での生活基盤が整った段階で東京に残していた妻と2人の娘を岩手へ呼び寄せ、家族揃っての完全移住を果たしました。
自身の公式YouTubeチャンネルやSNSでは、広々とした住まいでの家族団らんや、岩手の豊かな自然・食を全力で楽しむ様子が日常的に発信されています。移住当初は不安を抱いていた家族も、地元コミュニティに温かく迎え入れられ、充実した日々を過ごしている様子が窺えます。
地方局での帯番組MCに加え、地元企業のCM出演、東北各地でのイベント出演などを多数こなしていることから、現在の推定年収は東京で売れっ子中堅芸人として活動するレベルに匹敵する安定した高水準に達していると見られています。一発屋時代の不安定な高給とは異なり、地域に根ざした持続可能な成功を手に入れたと言えます。
相方・天津向との関係性とコンビ「天津」としての現在の活動
天津木村の地方での大成功の一方で、相方の天津向(向清太朗)もまた独自のフィールドで活躍を続けています。アニメ・声優カルチャーへの造詣の深さを活かした執筆活動やイベントMC、ライトノベル作家としての才能を開花させ、確固たるポジションを築きました。
お互いが全く異なる強みを見出し、それぞれ東京と岩手を拠点にピンとしての成功を収めた天津。コンビとしての活動ペースは落ち着いているものの不仲による解散などは一切なく、お互いの活動をリスペクトし合う成熟した関係性を維持しています。
それぞれの持ち場で実績を積み上げたふたりが、時折バラエティ番組などで見せるコンビネーションは、かつて若手時代に培った阿吽の呼吸そのものです。
【「あると思います」芸人】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:「あると思います」というネタをやっていた芸人の名前は誰ですか?
A1:お笑いコンビ「天津」の木村卓寛(天津木村)です。詩吟の師範代資格を持つバックボーンを活かし、吟詠の最後に下ネタを言い放つ「エロ詩吟」で大ブレイクしました。
Q2:天津木村はなぜヒロミの運転手をしていたのですか?
A2:エロ詩吟ブームが去った後、極度の仕事激減と生活苦に陥っていた木村を救うため、ヒロミが専属運転手として雇いました。木村はこの運転手時代に礼儀作法やプロ意識を学び直し、後の再ブレイクへの足がかりとしました。
Q3:天津木村は現在どこでどのような活動をしていますか?
A3:2021年に岩手県へ家族とともに完全移住し、岩手朝日テレビのローカル情報番組でメインMCを務めるなど、東北地方を代表する人気タレントとしてテレビ・ラジオ・CM等で大活躍しています。
まとめ:挫折を乗り越えて掴んだ地方創生タレントとしての新境地
かつて「あると思います」の一言で爆発的なブームを巻き起こし、その後の転落劇からヒロミの運転手を経て、岩手の地で奇跡の復活劇を遂げた天津木村。彼の歩みは、一発屋芸人の枠組みを越えた「セカンドキャリアの成功モデル」として各方面から高く評価されています。
下ネタを封印し、地域の人々と真摯に向き合うことで掴み取った現在のポジションは、一朝一夕で作られたものではありません。どん底を味わった男が愚直な努力と誠実さで切り拓いた新境地は、今後も地方発のエンタメを牽引するロールモデルとして注目を集め続けるはずです。 (出典: ある と 思い ます 芸人(Yahoo!ニュース))