お腹の赤ちゃんの様子を自宅で確認できる胎児超音波心音計として、多くの妊婦さんに選ばれているエンジェルサウンズ。しかし、購入していざお腹にあててみたものの、「まったく心音が聞こえない」「シーンという雑音しかしない」と強い不安に襲われてしまうケースは少なくありません。
結論から言うと、妊娠初期に心音が聞こえない最大の原因は「プローブをあてる位置」と「妊娠週数」にあります。赤ちゃんはまだ非常に小さく、骨盤の奥深くに隠れているため、正しいポイントや角度を把握していないと音を捉えるのが困難です。焦ってストレスを抱える前に、聞こえ始める時期の目安や見つけ方のコツ、臍帯音との聞き分け方を整理しておきましょう。
📌 【この記事の重要ポイントまとめ】
- 要点1:妊娠9週〜11週前後は赤ちゃんが小さく恥骨の奥にいるため、聞こえなくても過度に焦る必要はない。
- 要点2:探すベストポジションは「アンダーヘアの生え際・恥骨の真上」であり、ジェルをたっぷり塗ってゆっくりプローブを傾けるのが鉄則。
- 要点3:大人の2倍速い「トクトク」という胎児心音と、血流の「シュンシュン」という臍帯音の違いを理解すると発見率が上がる。
【週数別の目安】エンジェルサウンズが聞こえる時期と聞こえない理由
製品の取扱説明書には「妊娠12週頃から」と記載されていることが多いですが、SNSや口コミでは「妊娠9週や10週で聞こえた」という声も見かけます。そのため、早い段階から試して「聞こえない」と落ち込んでしまう方が後を絶ちません。まずは各週数の身体の状態と、妊娠初期心音聞こえない理由を把握することが大切です。
妊娠9週・10週:この時期の胎児の頭殿長(CRL)はわずか2〜3cmほどです。子宮自体もまだ鶏卵からテニスボール大のサイズで、恥骨結合の真裏にすっぽり隠れています。超音波が届きにくいため、エンジェルサウンズ妊娠9週聞こえない、あるいはエンジェルサウンズ妊娠10週聞こえないというのは医学的にもごく自然な現象です。
妊娠11週・12週:胎児が4〜6cmほどに成長し、子宮も少しずつ骨盤内からせり出してきます。エンジェルサウンズ妊娠11週聞こえない場合でも、12週前後を境に急にクリアに拾えるようになるケースが急増します。エンジェルサウンズ聞こえる時期の本格的な目安は、やはり妊娠12週以降と捉えておくのが安心です。
【探す位置と角度】見つけるコツは「アンダーヘアの生え際・恥骨のすぐ上」
エンジェルサウンズで赤ちゃんの心音を捉えるためには、探す場所が極めて重要です。おへその周辺を探している方が多いですが、妊娠初期〜妊娠4ヶ月頃の子宮底はおへそよりもはるか下に位置しています。
もっとも音を拾いやすいエンジェルサウンズコツ位置は、「アンダーヘアの生え際」または「恥骨の骨のすぐ上」です。恥骨のヘリにプローブを軽く押し当て、下腹部の奥へ滑り込ませるようなイメージでセットします。
プローブをあてたら、素早く動かさずに1ミリ単位でゆっくりスライドさせます。また、お腹に対して垂直にあてるだけでなく、骨盤の奥(足元方向や下方向)へ向けてプローブの角度を斜めに傾けるのが決定的なコツです。ミリ単位の角度調整で、今まで無音だった場所から急に力強い音が響き始めることが多々あります。
胎児心音と臍帯音の違いとは?「トクトクトク」と「シュンシュン」を聞き分ける
お腹にプローブをあてて音を探していると、いくつかの異なるリズムが聞こえてきます。胎児心音臍帯音違いを正しく理解しておくと、赤ちゃんがどのあたりにいるのかを探りやすくなります。
胎児心音(赤ちゃんの心臓の音): 「トクトクトク…」「ドクドクドク…」という、まるで走る馬の足音(ギャロップ音)のような非常に速いテンポが特徴です。胎児の心拍数は大人の約2倍(1分間に120〜160回程度)で動いているため、自分の脈拍とは明らかにリズムが異なります。
臍帯音(へその緒を流れる血流の音): 「シュンシュンシュン…」「ヒュンヒュンヒュン…」という風を切るようなリズミカルな音です。胎児の心拍と同じテンポで流れているため、臍帯音が聞こえた場所のすぐ近くに赤ちゃんがいるサインになります。臍帯音をキャッチしたら、そこからプローブの角度をわずかに変えて心音を探してみましょう。
一方で「ザー、ザー」という低くゆっくりした音は、母体自身の太い血管(大動脈など)の血流音です。これは胎児の心音ではないため、別のポイントへプローブを移動させてください。
胎児超音波心音計の正しい使い方とジェル代用のポイント
胎児超音波心音計使い方の基本として、空気の層をなくすためのカップリング剤(ジェル)の使用が不可欠です。肌が乾燥した状態やお腹に直接プローブをあてても、超音波が伝わらずに雑音しか聞こえません。
本体に付属している専用ジェルのほか、なくなってしまった場合や肌に合わない場合はエンジェルサウンズジェル代用が可能です。代用品としては以下のような水分量の多いものが適しています。
代用には市販のアロエジェル、無香料の超音波美顔器用ジェル、水溶性の保湿ジェル、あるいはベビーローションやマタニティ用ボディクリームが使えます。油分が強すぎる重たいクリームは超音波の伝導率を落とすことがあるため、みずみずしいテクスチャーのジェルを選ぶのがベストです。ケチらずに500円玉大ほどたっぷりとお腹に塗ることで、不快な摩擦ノイズを抑えてクリアに音を拾えます。
機械の不具合かも?本体の故障確認チェックリスト
位置を変えても何も聞こえない場合、焦る前に一度エンジェルサウンズ故障確認を行ってみましょう。機械トラブルの多くは簡単なセルフチェックで解決します。
1. 自分の脈拍で動作確認: 自分の左胸(心臓のあたり)や、手首・太ももの付け根の動脈にジェルを塗り、プローブをあててみてください。自分の脈拍が「ドクッ、ドクッ」と聞こえれば、本体の超音波センサーとスピーカー機能は正常に作動しています。
2. 電池残量の確認: 電池が消耗してくると、電源ランプが点灯していても超音波の出力が弱まり、微弱な胎児心音を拾えなくなるケースがあります。新品の9Vアルカリ乾電池に交換して再試行してみましょう。
3. イヤホン・ケーブルの接続不良: イヤホンジャックが奥までしっかり差し込まれているか、接触不良が起きていないかを確認します。別のイヤホンやスピーカーを繋いで音が鳴るか試すのも有効です。
【エンジェルサウンズが聞こえない】に関するよくある質問(FAQ)
Q1:妊娠12週を過ぎても心音がまったく聞こえないのですが、病院へ行くべきですか?
A1:妊娠12〜13週であっても、皮下脂肪の厚みや子宮の後屈(子宮が背中側に傾いている状態)、胎盤の位置によっては家庭用機器で音を捉えにくいことがあります。出血や激しい腹痛などの異常がなければ次の健診まで様子を見ても問題ないケースが多いですが、どうしても不安が消えない場合は産婦人科に電話で相談してみることをおすすめします。
Q2:エンジェルサウンズを毎日使うと赤ちゃんに悪影響はありますか?
A2:医療用機器と同様の極めて微弱な超音波を使用しているため、短時間の使用であれば母体や胎児への悪影響はないとされています。ただし、聞こえないことで過度な不安やストレスを感じてしまうのは母体によくありません。1回の使用時間は2〜3分程度にとどめ、聞こえない日は無理に長時間探さず時間をおいてトライしましょう。
Q3:膀胱に尿がたまっている状態のほうが聞こえやすいって本当ですか?
A3:本当です。尿がしっかりたまっていると膀胱が膨らみ、子宮を前側(お腹側)へ押し出す役割を果たすため、超音波が赤ちゃんに届きやすくなります。妊娠初期でなかなか聞こえないときは、トイレに行く前のタイミングで試してみると見つかることがあります。
まとめ:焦らず赤ちゃんの成長とタイミングを見守ろう
エンジェルサウンズで心音が聞こえないと、どうしても最悪の事態を想像して不安になってしまうものです。しかし、特に妊娠初期の段階では、赤ちゃんの位置が数ミリずれているだけ、あるいはプローブの角度がわずかに合っていないだけで無音になることが日常茶飯事です。
探す位置をアンダーヘア付近の低い位置に合わせ、角度をじっくり微調整しながら、週数の経過とともに赤ちゃんの体が大きくなるのを待ちましょう。過剰に神経質になりすぎず、日々のマタニティライフを穏やかに過ごすための補助ツールとして、ゆったりとした気持ちで活用してください。 (出典: エンジェル サウンズ 聞こえ ない(Yahoo!ニュース))